「さよならコダクローム」は親子の再生とアナログ時代の終焉をロードムービーとして描いた瑞々しい作品である。
落ち目の音楽プロデューサーの男マット(ジェイソン・サダイキス)が、末期ガンを宣言され余命いくばくもない父親ベン(エド・ハリス)と、その介護師の女性ゾーイ(エリザベス・オルセン)の3人で、閉鎖まであと1周間に迫ったカンザスのコダクロームの現像所までクルマで目指すというストーリーだ。父親は著名な写真家だが、その唯我独尊な性格で息子とは不仲で10年以上口をきいていない…
落ち目の音楽プロデューサーの男マット(ジェイソン・サダイキス)が、末期ガンを宣言され余命いくばくもない父親ベン(エド・ハリス)と、その介護師の女性ゾーイ(エリザベス・オルセン)の3人で、閉鎖まであと1周間に迫ったカンザスのコダクロームの現像所までクルマで目指すというストーリーだ。父親は著名な写真家だが、その唯我独尊な性格で息子とは不仲で10年以上口をきいていない…
タイトルを聞いて「?」と思った方も多いかもしれません。かくいう私も公開時には見損なってしまい、後日鑑賞し公開時に鑑賞しなかったことを大いに悔やんだ作品なのです。ですので、ここで声を大にして言いますが、間違いない傑作です…
どの親も青春時代を経て親になっているはずなのに、わが子のことになるとそのことを忘れたようにコンサバになってしまいます。そのコンサバは深い愛に裏打ちされているのにもかかわらず、理解されないジレンマに親は悩み。子供は疎ましがります…